■アレンジ・アイデア集■ |
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設置に関するアイデア。…ポンプ屋さん側からの要望も含みます(笑) |
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工夫1:ホースを上部器の湧水口に設置する方法(例4種)
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(1)鐔管とパッキンで固定する方法
(雑誌掲載例)
上部器の穴から、鐔管を、下からややきつめのパッキンを通した市販ホース(内径φ12mm)を差し込む。
鐔管のツバが器にひっかかるようにし、ホースと鐔管をパッキンで固定する。
長所:構造がシンプル
短所:鐔管という部品の入手先。流量調節するためには、いちいち陶器を分解しポンプ本体の流量調節ノズルを動かさないといけない。 【図-1】
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(2)流量調節器FC-1Sを使う方法
プティオの流量調節器FC-1Sを器の下から差し込みます。
その際、流量調節器の上部つまみとスジ(プッシュナットがかかる場所)が少し出る程度に、器の下側にスペーサーをはさみ厚みを調整します。
プッシュナットを器の上から押し込み、固定します。
流量調節器の下側入水口と水中ポンプ出水口を市販の内径φ12mmのホースでつなげば完了です。
上部のつまみを回すと、水量が調節できます。
※取り付け方法詳細は、流量調節器FC-1シリーズのページをご覧ください。
長所:出水口元で流量調節ができる。
短所:コスト(流量調節器の部品代)がかかる
【図-2 流量調節器FC-1Sの使い方】
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(3)市販の固めホース・またはステンレスパイプを使う方法
1.作品の大きさにあわせて、市販のホース(内径φ12mm)、またはアルミパイプ(内径φ13mm)を必要の長さ買い求めます。ホースを用いる場合は、なるべくたわまない(ポンプを運転し水の重みがかかったときに、ホースが左右にブレルと穴から脱落することがあります)
2.水中ポンプの外径φ13mm吐出口ノズルにホース又はパイプを挿しこみ、作品の上部器からホースの端を出し、少しホースが出る程度でカットします(短すぎると脱落しやすくなります)。
3.水の出口に、作品の陶器と同じ素材で作った「小皿に棒をつけた形状のパーツ」をホースに差し込み、ホースを固定します。お皿の内側に沿って静かに水が湧き出します。
長所:構造が一番シンプル。棒付きお皿パーツを自作すれば、作品と一体化。
短所:ホースを使う場合はホースの劣化・風化により縮んだり硬化すると、器の穴からホースが抜け落ちる場合がある。
ステンレスパイプを使用した場合、セッティング後の調整の際に扱いにくい。
流量調節するためには、いちいち陶器を分解しポンプ本体の流量調節ノズルを動かさないといけない。【図-3】
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(4)アルミパイプを使う方法
1.作品の大きさにあわせて、市販のアルミパイプ(内径φ13mm)を必要の長さ買い求めます。
2.アルミパイプの先端をラッパ型に広げます(上部器から脱落しないように加工します)。
3.アルミパイプの反対側を水中ポンプの吐出口に挿しこみます。(アルミパイプの場合は何度も抜き差しすると水漏れの原因になります)
長所:配管の耐久性が高い。
短所:流量調節するためには、いちいち陶器を分解しポンプ本体の流量調節ノズルを動かさないといけない。
何度も本体からパイプを抜き差しするとパイプ口が広がって水漏れの原因になる。
アルミパイプの先端をラッパ型に広げる加工を行うのに、道具と少々のテクニックが必要。【図-4】
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工夫2:ポンプの電源コードを通すスキマを作る工夫 |
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(1)柱の底は1箇所を切り取る
柱を作る際に、一箇所ポンプ本体の電源コードが通るように切り取っておくと便利。
コードの配線、水の自然な循環にも役立つ。
【図-5】 |
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工夫3:ポンプの故障(水切れ)を起こさないための工夫 |
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(1)下側の受けの器の深さは、10cm以上(可能であれば12cm以上)に。
小型水中ポンプVM-1(高さ83mm)は、水を内部の潤滑剤として利用する構造です。
そのため、水位が本体の高さ1/2以下になると、異常な高熱、故障の原因となり、大変危険です。
乾燥のひどい季節では水の蒸発が思った以上に激しく、1日で数センチも水位が下がる場合があります。
できれば、ポンプ本体が常に水没した状態でご利用いただけるよう、水を張っておく下部鉢は十分な余裕のある深さに作ることをお勧めいたします。
また、深めに作ることは(2)の水の跳ね返りを防ぐという面でも、有効です
(2)水の跳ね返りを計算して作る。
上の鉢から下部の鉢におちる湧き水の水音を楽しむための作品です。
室内で水を扱う上で意外に盲点なのが、水の跳ね返り。
実際に稼動してみると、周囲に細かい水しぶきがもれることがあります。(落差のある装置では、特に顕著です。)
また風通しのよい場所に作品置いた場合は、風で流されてかなり広い範囲にしぶきの散る場合もあります。
水もれは室内を汚すだけでなく、循環水を減らすことにもつながり、装置内の水切れを加速し、ポンプの故障にもつながります。
上の鉢のつばの広さ、下の受け鉢の大きさ、深さ等は、ゆとりをもった設計されることをお勧めいたします。
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