ポンプの基礎入門4-周波数帯の噴水の高さへの影響
みなさん、自分の住んでる場所の周波数帯って知ってますか?
日本では、大雑把にいうと東日本が50Hz、西日本が60Hzなんだって。
「周波数の切り替えボタン」が付いている電気製品も
見たことがあるわ!
周波数帯の切り替えスイッチが付いている電化製品では、使用する場所での周波数帯に切り替えておくことが大切じゃ。
例えば、タイマーを例にとると
50Hzにセットしたまま60Hz地域で使うとすると
50回振動したら1秒進むはずが60Hzでは1秒間に60回のリズムを刻むために、1分間で72秒ぶん進むことになるのじゃ
じゃあ、周波数の切り替えのない電気製品はどうするの?
プティオのAC水中ポンプには、周波数帯の切り替えがないみたいだけど…
「シンクロナスモーター」のAC水中ポンプ
本当は周波数を固定したほうが作る方としては簡単なんじゃ。
しかし流通を考えると、使う地域別に管理するのが煩雑なこともあり
50Hz/60Hz共用に作った方が利便性が高い。
実際には、50Hz/60Hz共用の水中ポンプには
使用する周波数によって、性能に差がでるのじゃ
60Hz帯(周波数の高い)地域の方が、回転数があがるので、
水をくみ上げる量も増えるのじゃ!
■周波数を変えて、B-100の噴水の高さを比較
周波数をかえて、B-100の噴水の高さを比較してみよう
※水中ポンプB-100を用い、同じ条件で
定周波定電圧電源(電圧を変えられる特別な装置)で電圧を60Hzと50Hzに切り替え
噴水の高さを測ってみました。(モデル:Kさん)
50Hzの時は100cm揚がった噴水が
60Hzに電源を切り替えると140cmも揚がるんだね!
周波数帯の違いが歴然じゃの!
《補足トリビア》主な電気製品の周波数の対応の一般的な例
(1)50Hzでも60Hzでもそのまま使えるもの
- テレビ受像機、ラジオ、ビデオデッキなど音響・映像系機器
- パーソナルコンピュータや周辺機器
- インバーター内蔵エア・コンディショナー、照明器具など
- トースター、電気コタツ、電気毛布、白熱電球など電気抵抗を利用した熱機器
- 掃除機(交流整流子電動機のため)。
(2)そのまま利用可能であるが、性能が多少変化するもの /誘導電動機(インダクションモーター:IM)
- 冷蔵庫
- 扇風機
- インバーター内蔵でないエアコン
(3)周波数が違うと利用できないもの 電子レンジでインバーターを内蔵していないもの
- 蛍光灯照明器具でインバーターを内蔵していないもの
- 洗濯機でインバーターを内蔵していないもの
電化製品によっては、電子レンジや蛍光灯照明器具など電源周波数を指定して設計・製造されているものがある。
このような製品では、周波数の異なる地域(たとえば東京から大阪)に引っ越す際に部品交換や買い替えが必要。
実際は各製品の表示プレートやマニュアルで対応周波数を確認すること。「50/60Hz」と記載されていれば、そのまま、あるいは周波数切り替えスイッチで切り替えることで、どちらの周波数でも利用できる。また、最近の電子レンジや蛍光灯照明器具などの製品には、インバーターを内蔵して周波数に無関係の「ヘルツフリー」で設計してあるものも多く、その場合は周波数を気にせずに用いることが出来る。
いかがでしたか?
今回はAC(交流電源)の電圧、周波数等について、ご質問をいただいたい点を中心にまとめてみたよ。
何気なく使っていた電気製品。電気の基礎知識があれば、商品選択の時も安心だね
基本的に「交流電源」で運用する場合は、
使う場所の規格にあった電気製品を使うということが大事だよ
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