ポンプの基礎入門2-小型水中ポンプVM-1の分解と手入れ

プチコ

VM-1の分解…?
なんだか難しそう~

プチオ

思ったほど難しくもなんともないんだよ!

ポンプ仙人

小型水中ポンプの分解掃除は朝飯前!
ふおっふおっ! わしが教えてしんぜよう!

プチオ

仙人、お願いします


■水中ポンプVM-1の分解

【その1】水中ポンプVM-1構造
【その2】分解の手順 
【その3】分解のコツ
【おまけ】プチコ一言メモ

【その1】水中ポンプVM-1構造

ポンプ仙人

水中ポンプVM-1は、簡単に分解できるぞ。
では、その構造を見ておこう。

まず、作業のまえには必ず電源を抜く。
これは鉄則じゃ。

作業自体はとてもかんたん。初めてでもさほど時間はかからんぞ

図-1

【その2】分解の手順 

ポンプ仙人

まず、電源を抜く。作業前はかならず確認じゃ!

ベースカバーを外す
ベースカバーのフックを開きながら、下向きにカパッと取り外す
フックのツメを割らないように気をつけよう!
フィルターを取り出す
ベースカバーの中に入っているフィルターを取り出す
フィルターを洗う
フィルターの汚れは、ぬるま湯か水の中でやさしくもみ洗いする。
ポンプケーシングキャップを外す
水吸い込み口のフタ(ポンプケーシングキャップ)を取り外す。
※ ポンプケーシングキャップが固い時は…
水吸い込み口のフタ(ポンプケーシングキャップ)が堅くて回らない場合は、ラジオペンチ等を使って、割らないように回し開ける。 (ケーシングキャップを割らないように)
吸い込み口
水吸い込み口のフタ(ポンプケーシングキャップ)が外れたところ
ローター(回転子)の取り出し①
中のローターを取り出す。 ローターは磁力で本体内部のコイルに引き付けられている。
本体の中から取り出すのにはちょっとしたコツが必要。
ローター(回転子)の取り出し②
手のひらに向かって、ポンプ本体を振ると…
ローター(回転子)の取り出し③
ローターが出てくる。 落とすと割れる。失敗しないように。
ポンプ仙人

ローター(回転子)を割らないために
慣れないうちは、ラジオペンチでローターの羽をはさんでつまみ出すと良いぞ!

(分解ワンポイント)ポンプ本体に埋め込まれているコイルとローター
・水中ポンプ本体モーターのコイル部はポリウレタン樹脂を注型・真空脱泡し加熱硬化させて密封してあって、水とは完全に絶縁されている。
・マグネットフェライト製のローター(回転子)は、磁力でコイルにひきつけられている。
※磁力が強いので、取り扱いにはご注意ください。
ポンプ本体内部の清掃
ぬるま湯の中で、本体の内部を柔らかい布等をつかってこすり洗い。 (洗剤は使わない)
ローターの羽の清掃
同様に、ローターの羽も丁寧にこすり洗い。(洗剤は使わない)
ローターを本体に戻す
ローターの中心にシャフトが刺さるようにして、本体内部に戻す。
ケーシングキャップを戻す
分解した際と逆の手順で、ケーシングキャップを戻す。
ベースカバーを戻す
ベースカバーをはめ、パチッと音がするところまで押し込む。
これで完了。


ポンプ仙人

ふぉっふぉっふぉっ どうじゃ?
分解清掃、簡単じゃろう?

プチコ

思ったより簡単そうね!
私でもすぐできそう♪

プチオ

ちなみに、プティオの水中モーターは365日連続できるよ。
ただし、1年間使うと洗濯機などの家電製品の約10年分に相当するんだ。
異音やガタツキが気になりだしたら、部品交換のタイミング。
ガタツキや異音の多くは、ローターの摩耗が原因なので、ローターを取り替えると新品同様に戻るよ!

ポンプ仙人

水中ポンプを運転中に「音がうるさく感じる」「がたつきがひどくなってきた」等の異常を感じたら、まずは分解掃除とローター交換じゃ!

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