師匠、電圧に関して質問がとどいてますよ。
Q.「外国の220V地域で、つくばいセットを購入して持ち帰りました。
日本に帰ってきてから動かしたところ、ポンプは確かに動いているのに水がほとんど出ません。どうしてですか?」
A. 「220Vの地域の電気製品を、100V地域で使えるか?」 という内容じゃな?
…残念ながら、それは無理じゃっ!!
シンクロナスモーターでは周波数に同期する。
じゃから、周波数が違うと最初のシンクロができずに動かない場合が多いんじゃ。
例えば100Hzのリズムの機械は220Hz周波数の電気が刻んでいるリズムには、動き始めの最初の段階でシンクロできん。
長縄跳びをイメージしてごらん。
自分が足踏みしているリズムと違う回転数で回している縄跳びに飛び込めないのと同じような感じじゃ。
たとえシンクロして動きはじめたとしても、電圧が220Vで動く設計のモーターは
100Vでは、ほんの小さなパワーでしか出すことができないんじゃ。
見た目は220対100…。
一見、「だいたい、半分位?」と勘違いしがちじゃが、
実際は『仕事量は 電圧の2乗に比例する』ので…
(オームの法則から、導き出された出力の式をみてごらん。)→
220対100の、2乗に比例した出力、で計算されるぞ。
100ワットの地域で220ワット設計の電気製品を使った際に
どれくらいのワット数(お仕事をする力)がでるのかを算出してみると
(100÷220)×(100÷220)=0.454545…×0.454545…=0.206611…!
なんと!半分どころではなく、約20%の力しか出せんっ!
220V仕様のポンプは100Vの電圧では、たった20%の仕事しかしないのじゃ。
■違う周波数帯の設計であった場合、モーターがシンクロし始動し始めることが難しい
■またたとえ動きはじめたとしても、220V設計のモーターを100Vで使った場合には約20%の力しか出ない。(チョロチョロとしか水が出ない)
以上のような理由から、
残念じゃが
電圧・周波数の異なる外国のポンプは使えないものとあきらめるんじゃな!
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<プチオ まとめ>
電気製品はその国その場所の周波数や電圧の規格あわせた設計がされているんだ。
外国の電気製品を日本国内で使うと「動かない」とか、「本来の性能が発揮できない」ということになるよ。
電圧の高い地域のものを、低い電圧の地域で使おうとすると、「始動しない」か、または、パワーがほとんどでないんだ。
逆に、電圧オーバーしたら地域で使うのは、爆発等を起こしちゃうこともあって、とても危ないよ〜!
《師匠の補足》
ちなみに、先日、プティオのポンプをイギリスに持っていった女性がおってのう。
電気のことなぞ何も考えずそのままコンセント挿したところ…!!大爆発したそうじゃっ!!
ポンプ本体のケースもろともばらばらに吹き飛んだそうじゃが、お怪我はなく、ご無事で何よりじゃった。
(冷や汗ものじゃのう)
じい「外国から持ち帰ったり日本から外国に持っていった電気製品の規格には、十分にお気をつけるのじゃ!」
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